2018年12月14日(金)7:30
都外川先生の色彩学レッスンvol.30
トリコロール配色はみなさんご存知の方も多いでしょうが
フランス国旗を代表とするような明快な3色配色です。
(赤・白・青)
ですが、明快な3色配色は実は全て
トリコロール配色と言えます。
例)イタリア国旗(赤・白・緑)
例)ドイツ国旗(赤・黄・黒)
「明快な」の定義ですが
言い換えると「コントラスト」のようなものです。
無彩色の白と黒(最大の明度差)
無彩色とv(ビビッド)トーンとの組み合わせ(最大の彩度差)
ですので
白や黒やビビッドトーンを組み合わせた配色は
このようになりやすいです。
明快な配色で3色の組み合わせをトリコロール配色と言い
実は
明快な配色で2色の組み合わせをビコロール配色と言います。
例)スウェーデンの国旗やイケアのロゴの配色など
ファッション業界でよく
フランス国旗のような配色をトリコロールと言ったために
トリコロール=フランス国旗という印象が強いですが、
実は意外とバリエーションがあるんですね。
国旗だけではなく、
企業やブランドのロゴやマーク、
広告やサインにこれらの配色が使われることが多いです。
明快で、シンプルで、覚えてもらいやすく
コントラストがついていることから文字や記号が読みやすい
などの効用効果があるためです。
配色は全て効用効果やロジックを逆手に取ってそれを実践すれば
目的や機能を発揮することができます。
COCOLOR(ココカラー)代表 都外川八恵