2020年3月12日(木)19:30
〜都外川先生の色彩学レッスンvol.141〜
今日は、色の見えと関わる
演色性についてご紹介します。
白熱電球で照明したときと、
蛍光ランプ(昼光色)で照明したときとでは、
色の見え方が異なります。
このときの、
光で照明された「物体の色の見え方」を演色といい、
演色に影響を与える「照明光の特性」を演色性といいます。
光源が変わると、
その演色性(=照明光の特性)によって、
演色(=物体の色の見え)が変わります。
光源の演色性は、
基準となる光と比較して、
その色の見えの差がどれだけあるかを数値化した、
演色評価数で表すことができます。
ランプなど照明光の演色性は、
演色評価数の平均値である
平均演色評価数Ra(アールエー)
として示されています。
普段から見慣れている自然昼光(約6500K)と
白熱電球(約2800K)を
基準の光(Ra100)として、
いずれかの基準光と色の見えの差が少ないほど数値が高く、
一般的には80を越えると演色性がよいとされています。
また同じ照度(lx)であっても、
演色性によって明るさの感じ方が異なることがあります。
これは、物の色の彩度が高いと明度も高く感じられる現象と同じで、
物の色を鮮やかに見せる演色性の高い光で照明したほうが、
演色性の低い光で照明するよりも明るく感じられるためです。
このような演色性の違いによる明るさの感じを、
明るさ感といいます。
by
経営者を35億通りの色で強運体質にする
色に恋して船で旅する
ロジカルカラーブランディングスタイリスト
COCOLOR代表
都外川八恵