2019年12月17日(火)19:30
〜都外川先生の色彩学レッスンvol.57〜
昨日は色の錯覚&錯視と題して、
同化効果についてご紹介しましたが、
今日はその反対に当たる対比効果についてご紹介します。
挿入色(図色)が背景色(地色)に囲まれている場合、
挿入色(図色)は同じ色のはずなのに、
背景色(地色)から遠のいて見えることを
対比効果といいます。
対比効果は次の3種類があります。
①色相対比
明度や彩度が似ていて、色相が異なる場合、
挿入色(図色)の色相が、背景色(地色)の色相から遠のいて見える。
例)左は緑みを帯びた黄に、右は赤みを帯びた黄に見える。
②明度対比
色相や彩度が似ていて、明度が異なる場合、
挿入色(図色)の明度が、背景色(地色)の明度から遠のいて見える。
例)左は暗い灰色に、右は明るい灰色に見える。
③彩度対比
色相や明度が似ていて、彩度が異なる場合、
挿入色(図色)の彩度が、背景色(地色)の彩度から遠のいて見える。
例)左はくすんだ橙に、右は鮮やかな橙に見える。
これらは・・・
・写真撮影の時の、背景色と自分の見せ方の関係
・ディスプレイの時の、背景色とモノの見せ方の関係
・ファッションコーディネートの時の、ハットやフードと自分の顔色の関係
・・・などにも言えそうですよね。
色のない世界はないですから、応用できるところはいくらでもあります。
ここで、昨日の同化と、本日の対比についてまとめたいと思います。
★同化効果・・・挿入色(図色)が細かかったり細い場合。
背景色(地色)が挿入色(図色)に近づいて見える。
★対比効果・・・挿入色(図色)が背景色(地色)に囲まれている場合。
挿入色(図色)が背景色(地色)から遠のいて見える。
ものすごく基本的で大切な色の錯覚錯視です。
by
経営者を35億通りの色で強運体質にする
色に恋して船で旅する
ロジカルカラーブランディングスタイリスト
COCOLOR代表
都外川八恵