2019年1月23日(水)7:30
〜都外川先生の色彩学レッスンvol.54〜
昨日は色彩学レッスンvol.53で
色光の三原色で色を数値化することについて触れましたが、
今日は色料の三原色について。
色料の三原色ってご存知でしょうか?
それはズバリCMY(シアン、マゼンタ、イエロー)です。
それぞれ
C(Cyan) 0〜100までの101段階
M(Magenta) 0〜100までの101段階
Y(Yellow) 0〜100までの101段階
で表すことができます。
家庭用プリンター
インクジェット
印刷機・・・
・・・など、
光を消して暗闇の中では色を感じられない世界は、
基本はこれらの3つの原色(=色料の三原色)で成り立っています。
色光の世界は混ぜれば混ぜるほど(足せば足すほど)明るくなる
加法混色でしたが、
色料の世界は混ぜれば混ぜるほと(足せば足すほど)暗くなる
減法混色の世界です。
DICカラーガイドなど、印刷分野の色も
CMYで表記されています(Kはブラック)
最終的にマックスの状態は
C100、M100、Y100のような色で、これが墨黒になります。
(Kは最終的な真っ黒にするために必要な色)
CMYの数値が紙の種類によって異なっているかと思いますが、
やはり、ツヤのある紙(例えばアート紙)と、
ツヤのない紙(例えばマット紙)に刷るのでは
発色の仕方が異なるためです。
アート紙:C46、M92、Y0
マット紙:C47、M96、Y0
・・・と、色料の世界でも
同じ色を作るのでも、紙質によって微妙にレシピが異なるのが
面白いところです。
COCOLOR(ココカラー)代表 都外川八恵