2020年3月5日(木)19:30
〜都外川先生の色彩学レッスンvol.134〜
「見えやすさ」をコントロールするのに
色はとっても重要な要素として
5回にわたりお届けしてきましたが、
今、しきりに言われているのが、
ユニバーサルデザインです。
ユニバーサルデザインとは、
年齢の違いや障害の有無にかかわらず、
誰もが利用しやすいように
製品や建造物などをデザインすることです。
公共性の高い案内表示や看板などを作成する際には
ユニバーサルデザインを意識する事が重要ですが、
特に、その色彩計画では、
多種多様な色覚を持っている人たちに加え、
加齢による視力低下や、
白内障や緑内障などで色の見え方が変化してしまった人にも
情報が伝わるよう配慮する必要があります。
色彩計画の際、必須となるのは以下の3項目です。
① 色だけで区別させない
同じ形の記号を色だけで区別させようとすると、
色の区別がつかない人には認識できません。
重要な記号には、なるべく
可読性の高い文字を併記するようにしましょう。
② 識別しにくい色を並べない
赤と緑、赤と橙、黄と黄緑などの
明度が近似して識別しにくい色は、
隣接させないようにします。
やむをえない場合は、
セパレーションカラーを利用するなどして、
見やすくしましょう。
③ 明度差を付ける
色相に差をつけても、
明度に差がないと、
識別が難しくなります。
色を組み合わせる場合には、
明度差を付けるようにします。
オリンピックイヤーは特に
海外からも多くの方がお見えになるので、
どんな色覚を持つ方にもわかりやすい
また、言語が通じなくても色で通じる
そんなサイン計画がより一層求められますね。
by
経営者を35億通りの色で強運体質にする
色に恋して船で旅する
ロジカルカラーブランディングスタイリスト
COCOLOR代表
都外川八恵