2018年11月21日(水)7:30
〜都外川先生の色彩学レッスンvol.19
色相差が11〜12離れている関係を
補色色相配色(別名:ダイアード、コンプリメンタリー配色)と言います。
色相環を縦に割ると、ほぼ黄色と青のような補色の組み合わせ
色相環を横に割ると、ほぼ赤と緑のような補色の組み合わせになります。
黄と青
赤と緑
いずれも補色色相配色ですが、
黄と青は縦に離れた関係なので、明度差があります。
赤と緑は横に離れた関係なので、明度差がありません。
明度差があると、
明暗のバランスが取れ、明快で爽やかな配色になりやすく、
明度差がないと、
同じ明度が戦ってしまうので、フラストレーションが溜まる配色になりやすいです。
万人にメッセージを届けたい広告などの場合、
必ず「明度差をつける」ことを意識することが大切です。
(喧嘩しない配色)
「明度差がない」配色だと最悪です。
見えづらくて、イライラさせてしまい、
全然伝わらないものになってしまうからです。
(喧嘩になる配色)
これは、同レベルでガチンコ勝負してしまう、夫婦などの人間関係と一緒(笑)
レベルの差が明らかなら喧嘩にならないのでいいのですが、
どちらも同じレベルだとある意味でお互い引かない。
すると、戦いが起き、ギラギラとした「ハレーション」を起こしてしまうのです。
そういう場合は、2色の面積比をつけて、主従関係を作ってあげればオッケー。
例)赤9割、緑1割=赤身のお刺身やお肉と、そこについている緑の葉っぱなど
例)緑9割、赤1割=緑に必ず赤いワンポイントが入っているお茶のパッケージなど
昔から「十人十色」とはよく言ったもの。
「配色」と「人間関係」って、不思議ととってもよく似ているし、
ものすご〜く繋がってもくるので面白いですよ。
COCOLOR(ココカラー)代表 都外川八恵