2018年12月27日(木)7:30
〜都外川先生の色彩学レッスンvol.35〜
クリスマスが終わったと思ったら
もうあっという間にお正月準備ですね。
商業施設等ではもう華やかに
門松や新春のディスプレイ。
世の中がクリスマスを祝っている最中、
夜中にやるんでしょうね・・・さすがです。
我が家も早速今日から
お正月飾りと門松をセットしました。
同じ赤と緑の配色でも
洋のクリスマスと
和のお正月では
雰囲気が異なりますね。
同じ赤と緑の配色でも
青みを増すとクールでスタイリッシュな欧米的クリスマス風になりますし、
黄みを増すとウォームで自然的な日本的お正月風になります。
ブルーベース寄り
イエローベース寄り
日本ほど四季がなく、人の手を加えて
インテリアを充実させて楽しんできた欧米の文化は
人工的かつ都会的なイメージのブルーベースの色が多いです。
例)欧州の家屋は石造が多かったため、窓が大きく取れません。
そのため、エクステリアとインテリアを切り分けて
楽しむという文化でした。
また、石造は百年単位で長く持つため、
インテリアを変えて楽しむという文化も早くから発達しました。
一方、自然界の四季の移ろいとともに生きてきた
日本の色彩文化は、
自然界をイメージするイエローベースの色が多いです。
例)日本の家屋は木造が多かったため、窓が大きく取れます。
そのため、障子を開けて、縁側に座って、
エクステリアの自然界の色も
インテリアの一部として楽しんできました。
また、四季の色を和服(着物)の色合わせでも楽しんだ文化があります。
ブルーベースとイエローベースの違いは・・・
ブルーベース ⇄ イエローベース
クール ⇄ ウォーム
静的な ⇄ 動的な
無機的 ⇄ 有機的
都会的 ⇄ 地方的
人工的 ⇄ 自然的
といった感じになります。
同じ、赤、黄、緑、青、紫・・・・
暖色、寒色、中世色にかかわらず、
黄みに寄せるのか
青みに寄せるのかによって、
随分とイメージや雰囲気が変わりますよ。
COCOLOR(ココカラー)代表 都外川八恵