2018年11月6日(火)7:30
〜都外川先生の色彩学レッスンvol.14
配色を考えていく際には、大きく分けて
①色相の関係(色相差)に着目する方法と
②トーンの関係(トーン差)に着目する方法があります。
①色相に着目する方法
(1)色相に「統一感」があるとみなされる=「ドミナントカラー配色」「トーンオントーン配色」
同一色相配色(色相差0)
隣接色相配色(色相差1)
類似色相配色(色相差2〜3)
(2)どちらともいえない
中差色相配色(色相差4〜7)
(3)色相に「変化」があるとみなされる
対照色相配色(色相差8〜10)
捕色色相配色(色相差11〜12)
②トーンに着目する方法
(1)トーンに「統一感」があるとみなされる=「ドミナントトーン配色」「トーンイントーン配色」
同一トーン配色(トーン差なし)
類似トーン配色(縦か横か斜めに隣どうし)
(2)トーンに「変化」があるとみなされる
対照トーン配色(縦か横か斜めに離れたどうし)
「ドミナント」とは「統一する」「支配する」という意味です。
色相をドミナントすると「ドミナントカラー配色」
トーンをドミナントすると「ドミナントトーン配色」と言います。
いずれも「統一感」がある、ということは「共通性」の高い配色とみなされます。
しかし、そうであれば必ずしもいい配色、というわけではありません。
逆に「変化」や「対照性」ある方がいい、という場合もあります。
前回もお伝えしましたが、配色の良し悪しは、
色そのものの組み合わせの良し悪しで決まるものではなく、
目的や用途に合致しているかどうかが一番のポイントです。
ちなみに
「ドミナントカラー配色」は、「色相」が持つイメージが
「ドミナントトーン配色」は、「トーン」が持つイメージが全面に押し出されます。
誰に何を言いたいかによって、選ぶ言葉や言葉使いを変えるように、
誰に何を言いたいかによって、選ぶ色や色使い(配色)を変えましょう。
そうすると、必ずメッセージが伝わります。
色はある意味、業種&業界&性別&国境をも超える第二言語であり、
ものは言わねど優秀なコミュニケーションツールですよ。
COCOLOR(ココカラー)代表 都外川八恵