色を認知する視細胞のお話。

2020年3月18日(水)19:30
〜都外川先生の色彩学レッスンvol.147〜


昨日、色の見えについて
光の観点からご紹介しましたが、
当然、目の観点からも見ていかないと
色の見えについては語れません。

以前もお伝えしましたが・・・
(もちろん光も大きく影響しますが)
結局、目と脳が色を決めていることもありますので。

結局「目」と「脳」が色を決めている。

今日は、色の見えに欠かせない
視細胞についてご紹介します。

網膜上にある視細胞には、
明るいところではたらく錐体細胞(以下錐体)と、
暗いところではたらく杆体細胞(以下杆体)の
2種類があります。

錐体と杆体には、
下の表のような機能や特徴の違いがあります。

錐体と杆体は、分布する場所に偏りがあります。
錐体は、黄斑部分、
特に黄班の中心部にある中心窩に集中して分布しています。

これに対し、杆体は、
中心窩の周辺部に多く分布しています。


また、数を比較すると、
錐体よりも杆体の方が
網膜全体に圧倒的に多く存在している
ことがわかります。

なお、視神経乳頭の部分には、
錐体も杆体も分布しないため、
そこに像が結ばれても何も見えません。
これがいわゆる盲点です。

普段は視覚に穴があくような
盲点を意識することはありませんが、
これは、欠けた視細胞の情報を周囲の情報が補う
フィル・インと呼ばれるはたらきのためです。

___

色を見るときには、
当たり前のように
目の周辺部(端)ではなく
目の中心部で見るかと思います。

これは中心窩に視線を集めることで、
色をより正確に見ることができることの
無意識レベルでの表れです。

by
経営者を35億通りの色で強運体質にする
色に恋して船で旅する
ロジカルカラーブランディングスタイリスト
COCOLOR代表
都外川八恵

  
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