2019年1月17日(木)7:30
〜都外川先生の色彩学レッスンvol.48〜
今日はXYZ表色系について
これらについては、
私がかつていたDICカラーデザイン株式会社当時も
原稿に書いてますのでご参照ください。
XYZ表色系は、現在
CIE標準表色系として各表色系の基礎となっています。
XYZ表色系は、
国際照明委員会(CIE)が1931年に定めた色の統一的な表示基準で、
XYZの3種の色光を原刺激とする混色系の表色系であり、
色の科学的測定の基礎となる表色系です。
物理学者のヤングが発見し、のちにへルムホルツが拡充した
光の三原色(R=赤、G=緑、B=青)の
加法混色の原理に基づいて発展したもので、
色度図を使って色をYxyの3つの値で表します。
リんごの色を測定してみると、
x=0.4832、y=0.3045
それらの交点(A)がこのりんごの色度になります。
反射率はY=13.37%になっており、
これはL*a*b*色空間の明度L*に相当します。
Yが反射率で明度に対応し、
xyが色度になります。
(色度とは、色相と彩度の二次元で表したもの。明度については表していない)
横軸方向が x で赤みを表し、
縦軸方向が y で緑みを表ます。
また、無彩色は色度図の中心にあり、
周辺になるほど彩度が高くなります。
Xは赤、Yは緑、Zは青の色光ですが、
光の明るさはYのみが表わし、
XとZは明るさをもたない色光という抽象的な光です。
XYZを三刺激値と呼び、
光の色も物体の色も三刺激値により表わされます。
XYZの測定値を換算することにより、
種々の表色系の値が求められるという便利さもあります。
COCOLOR(ココカラー)代表 都外川八恵