色彩調和(配色調和)の4つの原理

2018年12月18日(火)7:30
〜都外川先生の色彩学レッスンvol.34〜

色彩調和(配色調和)論は、
世界各国で生まれ、
言い伝えられてきた有名なものが数々あります。

ところ変わればしな変わる?

というだけあって、
実はその中身はさまざま。

しかし、これをまとめあげると
だいたい次の4つの原理にまとめることができます。
(ジャッド byアメリカ)

1)秩序の原理
  色が規則的に配置された表色系などの色の群から
  直線的または曲線的に規則性を持って選ばれた色は調和する
2)なじみ(親近性)の原理
  自然界や日常でよく目にするような、なじみのある配色は調和する
3)類似性(共通要素)の原理
  同系色相、同系トーンなど、類似性共通性のある色による配色は調和する 
4)明瞭性(明白性)の原理
  対照系色相、対照系トーンなど、対照性明確なコントラストのある色による配色は調和する

色彩調和論は、実はそう言っても、
欧州米国で生まれたものがほとんどです。
一方で、日本で生まれた配色超和論というものはほとんどない。

なぜ?
・・・それは・・・

 

 



何でも白黒はっきりつけたがる欧米人
 vs
なんでもあいまいにしたがる日本人
・・・の違い。


ps:同じ白黒でも、だいぶ印象が異なりますね(笑)

美しいもの、素敵なもの、綺麗なもの・・・
そこでウットリ終わらせず、
きちんと「なぜ?美しいのか」「なぜ?素敵なのか」「なぜ?綺麗なのか
という、感性の理論化を行ってきたのが欧米人です。

美しいと思うものの定量化を図るのが欧米人です。
だから、配色調和論というものもたくさん生まれています。

一方、白と黒の間のグレーも美しいとし、
四季折々のどの自然界の色も受け入れてきたのが日本人。
配色に迷ったら自然界に学べ」という言葉もあるくらいです。
春夏秋冬、自然界の色とともに生きてきた日本人らしい発想です。

しかし、「なぜ?美しいのか」「なぜ?素敵なのか」「なぜ?綺麗なのか
は追求してこなかったのが日本人。
どれも「いとおかし」だったわけです。

スタイリング感覚感性の世界だと思われがちですが、
少なくとも10人中7人が「Good!」という配色には
きちんとロジックがあります。

ビジネスの世界においては、
そこを追求し、逆手に取れば、
ちょっとしたコツで
人のココロを動かし
ビジネスも動かすことができますよ。

COCOLOR(ココカラー)代表 都外川八恵

  
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