2020年3月20日(金)19:30
〜都外川先生の色彩学レッスンvol.149〜
今日は、視細胞の中のカラーフィルムにあたる
3種類の錐体別の感度についてご紹介します。
錐体には、
L錐体、M錐体、S錐体の3種類があります。
この3種の錐体それぞれの波長別の感度ことを分光感度、
それをグラフにしたものを感度曲線といいます。
グラフを見ると、
❤️L錐体は赤(R)
💚M錐体は緑(G)
💙S錐体は青(B)
・・・に感度が高いことがわかります。
これは、あらゆる色に対する人の感覚は、
RGBの3つの色の組み合わせで
生み出されていることを示しています。
錐体と杆体の視物質
錐体と杆体は光を感じると、
神経信号へと変換します。
このとき、
それぞれの視細胞で光を吸収する物質を
視物質といいます。
この視物質は、錐体と杆体で種類が異なり、
①錐体の視物質はオプシン、
②杆体の視物質はロドプシンといいます。
❶オプシン(錐体の視物質)
錐体のオプシンには、
❤️L錐体の赤オプシン
💚M錐体の緑オプシン
💙S錐体の青オプシン
の3種類があります。
このうち、
赤オプシンと緑オプシンの構造はよく似ているため、
人間の進化の過程の中では、
比較的新しく分化したものと言われています。
❷ロドプシン(杆体の視物質)
杆体のロドプシンは、
ピンク色をしているため、
視紅(しこう)とも呼ばれています。
ロドプシンは、
周囲が明るくなると
退色(ピンク色から白色になる)
して分解されてなくなり、
暗くなると再び合成されます。
この退色はすべての光に対して
同じように起きるわけではなく、
杆体の分光視感効率曲線に準じて、
最高感度である510nm付近の波長で
しやすくなっています。
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以上、これらの視細胞や視物質の関係性が
色の見えに影響するロジックの一つです。
by
経営者を35億通りの色で強運体質にする
色に恋して船で旅する
ロジカルカラーブランディングスタイリスト
COCOLOR代表
都外川八恵