刈安色(かりやすいろ)〜美しき色名の世界vol.3

2019年1月4日(金)19:30

三が日が過ぎ、
中には今日からお仕事初めの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私も、昨年末に買ってあった、2019年用の新しい手帳を下ろしました。

2019年の私のフォーチュンカラーは、おだやかな黄色

フォーチュンカラーとは
毎年888色の中から統計学で選ばれてくる
あなたにとってのその年の流れを表してくれる色です。

黄色」は「光の色」に近いことから、
新しいことが始まる予感を表します。
ビジョン未来を表す色。
そのため、引いていてはダメで、
喜んで人目につくように目立つと良いと言うことを表す色です。

ただ、この色の場合は「おだやかな黄色」なので、
流れが優しくスピードがゆるやかなことを表しています。  


この色は、JIS慣用色名で言うと「刈安色」(かりやすいろ)に近いです。
日本の伝統色にもなっています。

刈安色とは

奈良時代から黄色の染色に用いられた、
ススキに似たイネ科の刈安草から来ています。

刈りやすい」からこの名前が付けられたと言われ、
これを乾燥したものを染料として使います。
草木染めでありながら、堅牢度が高い色です。

単独で黄色を染めるだけではなく、
を染める時に、藍の下染めによく用いられました。
古来の染色技術から生まれた伝統的な色名です。

この色に思いを馳せて、2019はこの色の手帳とともに歩んでまいります。

COCOLOR(ココカラー)代表 都外川八恵

  
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