茄子紺(なすこん)藍色(あいいろ)〜美しき色名の世界vol. 41

2019年2月25日(月)19:30

今日は娘の小学校の授業参観でした。
やっぱりこういう時は、紺色に手が伸びます。
誰でも知的品よく見せてくれる色だから。

ということで、今日の日本の伝統色シリーズはそれにちなんだ色。

茄子紺(なすこん)ごく暗い紫

茄子の実の表皮からきた色名で、紺色より紫みによった色で、
紫紺」とも言います。
黒に近い紫色から連想されるものはやはり茄子
英語でも茄子のエッグプラント(eggplant)が色名です。
大正時代に生まれた染色の色名ですが、
近代になって流行した色名と言われています。

藍色(あいいろ)暗い青

藍染めの起源は神話伝説の時代にさかのぼるほど古く、
人類最古の植物染料と言われています。
日本では、タデアイ蓼藍)が藍染めに用いられてきました。
19世紀末に藍染めは化学染料に変わりますが、
その色と色名は昔のまま藍色インディゴとして通用しています。
藍色がこのような青系の色目に定着してきたのは、
藍染めの技法が発達してきた江戸時代以降のことです。
これが現在に伝承されている藍色といって良いでしょう。
中古以前山藍の摺染め(すりぞめ)の緑色藍色としました。
延喜式でも藍草黄檗(きはだ)で染めた緑系の色を
深藍色中藍色浅藍色としていました。
中古以前は緑系の色目でした。

どちらの色も伝統を感じる、日本らしい色名ですね。

経営者を色で強運体質にする
ロジカルスタイリング&カラーブランディングコンサルタント
COCOLOR代表
都外川八恵

  
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