2019年2月6日(水)19:30
今日は冷たい雨が降っていましたが、暦の上ではすでに春。
梅が咲いているのを見つけました。
自然界はしっかり春へと向かっているんですね・・・
今日は、それにちなんだ色。
梅の色をご紹介します。
紅梅色(こうばいいろ)やわらかい赤
紅梅の花のようなピンクの色名で、
平安時代には冬から春にかけての色として愛好されました。
しかし、清少納言によれば、
色が豊富な春の盛りには、紅梅色は「ややくどい」と感じられたのか
「すさまじき色」とされ、また「見飽きのする色」とも述べられています。
また、平安時代、王朝人は重ね着の衣装の配色を自然・風物の色から採り入れました。
それに草花などの名をとって襲の色目(重の色目)としましたが、
「紅梅重ね」は表が紅梅色で、裏が蘇芳色となっています。
蘇芳色(すおういろ)くすんだ赤
インド・マレー半島などを原産地とするマメ科の植物の芯材を原料とし、
その煎じた汁を染料として染めた色の色名。
マレー語のsapangの音に中国人が漢字を当てたので色々な表記があります。
この染料は奈良時代にすでに日本に渡来していました。
蘇芳は日本には産しない熱帯の植物で、中国から渡来したもののようです。
※写真はイメージです。
色を通して、自国の歴史に想いを馳せたり、遠く海外にイメージを膨らませたり、
「色がない世界はない」ので、本当に国境を超えますね。。。🎵
COCOLOR(ココカラー)代表 都外川八恵