青白橡(あおしろつるばみ)〜美しき色名の世界vol. 193

2019年7月29日(月)19:30

今日は、娘とバスに乗って隣町の小学校へ。
区が主催する親子創意工夫教室に行ってきました。

テーマは「」。
糸電話を作るのですが、
たくさんの種類の素材でいくつもの糸電話を作り、
どれが一番聞こえやすいかなどを体験してきました。

それにしても今日の午前中の暑さはすごかった!
うだるような溶けてしまうような猛暑日でした。
皆様は大丈夫でしたでしょうか・・・

今日は脳みそが溶けてしまいましたので(苦笑)
先日ご紹介しました「赤白橡」(あかしろつるばみ)
バリエーション版を簡単に。

青白橡(あおしろつるばみ)DIC-N989  明るい灰黄

赤白橡と同様、天皇平常着の袍(ほう)の色で、
禁色とされました。
延喜式によれば、刈安紫草で染める、とあります。
禁色は染めの段階から容易に真似できないように考えられ、
このような支対色交染によって
複雑な見えを呈する色となっています。
麹塵(きくじん)という色名の色も
これと同じ呈色効果を持っているので
同じ性質の色と見て良いです。

刈安と紫草で染めるだなんて、
黄色系と青系ですからほぼ補色どうしの組み合わせ。
ほとんど黒く濁ってしまいそうですよね。

そこに複雑な見えを呈する色として、禁色としたその心得
なんだかとっても意味深さを感じます。

青白橡は、実際には薄くやわらかいお抹茶色のような色です。

経営者を色で強運体質にする
ロジカルスタイリング&カラーブランディングコンサルタント
COCOLOR代表
都外川八恵

  
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