2018年10月28日(日)7:30
〜都外川先生の色彩学レッスンvol.8、スタイリングレッスンvol.6
色相環上で、一般的には
色相番号1〜8を暖色系(暖かみや温かさを感じる色)
色相番号13〜19を寒色系(寒さや冷たさを感じる色)
残りの9〜12、20〜24を中性色系(温度感を感じにくい色)といいます。
でも、
暖色系でもよりあったかい、多少つめたい
寒色系でもよりつめたい、多少あったかいという色があるのをご存知ですか?
よりあったかさを感じる色を「イエローベース」
よりつめたさを感じる色を「ブルーベース」といいます。
これは自然界の光と影からきています。
光が当たるところ=明るく見える=黄みがかって見える▶︎イエローベース
影になっているところ=暗く見える=青みがかって見える▶︎ブルーベース
といった具合です。
どんな色でも
イエローベースの色は、イエローのサングラスやフィルターを通して見たような、明るさとあたたかみ
ブルーベースの色は、ブルーのサングラスやフィルターを通して見たような、暗さとつめたさを持っている色です。
PCCSで分けてみるとこんな感じです。
右側のイエローベースも、左側のブルーベースも、いずれも色々な色相が入っていますが、
だいぶ右と左で印象が違うのがわかりますでしょうか?
※ちなみに色相環上でB / Yとなっているのは、イエローベースもブルーベースもどちらでも行けるような色です。このような色もあります。
ベースカラーを整えてあげると、色々な色相、明度、彩度を持つ色が入っても、全体に統一感を得ることができます。
・・・ということは、配色調和が得やすく、綺麗にまとまった美しい配色となりやすいのです。
これは、似合う色を見つけるファッションはもちろんのこと、プロダクト、インテリアやエクステリア、街並み計画・・・
対象は違ってもとっても便利に使える「実用色彩調和論」と言えます。
〜つづく〜
COCOLOR(ココカラー)代表 都外川八恵